デザイナー INTERVIEW vol. 03

「書き手の人柄がにじみ出た直筆の手紙は、とても味わい深いものです」
シニアデザイナー 真柄菜菜

G.C.PRESSのプロダクト制作の要、インハウスのデザイナーへインタビュー。第3回目の今回は、シニアデザイナーの真柄菜菜さんに、直筆の手紙やメッセージの魅力について伺いました。


“言葉のギフト”って、すごくステキです

数々のプロダクトを生み出している真柄さんですが、個人的に自社製品を使う場面はあるのでしょうか?

「目上の方へのお礼状、人生の節目や誕生日のお祝いなどで親しい人へ贈り物をする時、自社のカードを使ってメッセージを添えています。それから、毎年、年賀状も自社のものを使っています」

真柄さんは、大切なシーンでは、手書きでお礼の気持ちなどを記しているそうです。

「日本人は頻繁に、ちょっとした物を贈ったり贈られたりすることが大好きだと思います。そんな時、物のやりとりだけでなく一言だけでも添えると、心のやりとりもできるような気がします。“言葉のギフト”って、すごく印象的だなあと…」

また、自身が手書きのメッセージをもらってうれしかったエピソードを聞くと、こう答えてくれました。

「ありがたいことに、誕生日には友人や家族から、いろんな形でメッセージをいただきます。鮮度の高いメールはもちろん、プレゼントに添えられた手書きのさりげない“ほんのひとこと”に、何とも心うれしくなります。『今年も誕生日が迎えられた!』と感謝する瞬間です」

▲本社内に展示してある、メッセージカードのディスプレイ。このミニメッセージカードもG.C.PRESSで人気の高い商品です

手紙を書くことは、絶対になくならない文化

“手書き”についての調査 (※)に、こんな結果があります。「年賀状などで、印刷されたものと手書きが加えられたもの、どちらが良いか」という質問に、「手書きされたものや手書きが一言加えられたもの」がいいと答えた人が、87.6%にものぼったのです。

大多数の人が手書きの魅力を認めながらも、コミュニケーションツールの主流はパソコンやスマホ。直筆で手紙を書いたりメッセージを送ったりする機会は、失われつつあるようです。

「確かに減ってきているとは感じますが、手紙を書くことは、絶対になくならない文化ではないでしょうか。だからこそ、手書きの価値が以前より高まっている気がします。そういう日本人の感性を信じて、日々、ペーパープロダクト制作に精進しています」

最後に、手書きをする習慣や文化へ寄せる思いを聞くと「実はわたし自身、特別に筆まめではないのですが…」と前置きしたうえで、こう答えてくれました。

「日本人は、日常のあらゆる場面で情緒を尊ぶ国民性を持っています。例えば、直筆の手紙のからは、伝えたい内容や用件のほかに、使用する便箋・カードの趣きやしたためた直筆の文字から、書き手の個性や気持ちのニュアンスを感じとれる気がします。そんな風に人柄がにじみ出た手紙は、とても味わい深いもの。だからこそ、心が動かされるのかもしれません」

「わたしもそうですが、習慣にするのは難しいですよね。そこで、少なくても目上の方へは、礼を尽くすという気持ちで上質な弊社のレターツールで手紙を書いていただきたい、そう思っています」

▲真柄さんがデザインした「アンリュバンドゥー」は、幅広い年代に愛用されている便箋。年上の方へのお便りにもぴったりです

※平成 26 年度「国語に関する世論調査」(文化庁調べ)

シニアデザイナー 真柄菜菜(まがら なな)
金沢美術工芸大学産業美術学科商業デザイン卒。G.C.PRESSに入社以来、同社を代表するプロダクト「GOOD LUCK!」シリーズや花丸文シリーズなどのデザインを手がける。

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